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2014-11-22

バイヤーとしての私 part1

大学生の頃、友人と静岡の街を歩いていた時のこと

"将来、お店を開いて、そこに自分の作品なんか飾りながら仕事できたらいいよねー"とふと言ったら
"やればいいじゃん、むいてると思うで"と言われました

何気なく発せられただろうその言葉は

なぜだかよく覚えていて頭の奥でしっかりと記憶されていました

それから、その何気ない夢を叶えようと突き進んでいったわけではないのですが
流れるように、その夢を実現できるチャンスまでたどりつきました


懐かしいですね、もう何年も前の秋のことです
私が"ショップマネージャー"と"バイヤー"という肩書きをはじめて手にしたのは
今と同じ11月のことでした

私がバイヤーについて綴った記事があるのでよかったらあわせて見てみてくださいね
http://lumiiere-eri.blogspot.jp/2013/07/blog-post_28.html


流れるようにと書いたけれど、何もしなかったわけではありません
ただ、自分の気持ちや好きなものに正直に、目の前にあるがんばるべきことに一生懸命に生きていました


それから、その夢は実現して私の生きがいとなり宝物になりました

こうだったらいいのになぁと思い描いていたものが
それ以上のできごとと感動と一緒に、私の人生に何度も訪れました

憧れていた人とお仕事できたり、入社して働きたかった企業と一緒にお仕事させてもらったり
たくさんの人のお力添えがあって、多くの夢を形にすることができました



いつかの撮影風景





やらせてもらっているその仕事がとても大好きだったけれど
原因不明の微熱が続いたり
食べたいのに食べれない日が続いたり

徹夜続きで眠くてねむくて立っていられなかったり
死ぬ時ってこんな感じだろうなと血の気が引いて洗面所で倒れたり
台風でも
大雨でも、原付に乗ってぼろぼろになりながら帰宅したり

"あんまり、がんばるな"
いつも"がんばれ"と言ってた母が何年か経った時にこう言いました


もっと、もっとがんばらないといけないと、好きな仕事をしっかりと完璧にやるために、宝物を守るために
自分にむち打って休みなく生活していた時がありました

想像しただけでぼろぼろですね、がんばりすぎはよくないです笑
だけど、それだけ、守りたいもの、大切なものだったんです


だから、たくさんのものを落として失くしてきてしまいました
何よりも優先してきた宝物のために
他の大切なものを、ちゃんと大切に扱うことすらできなかった時もありました

それでも、失くしたもの以上に、出逢うものも多かったから
私は走ることをやめれませんでした

当時、ふと見た占いに、"あなたはもっと自分を大切に扱わないといけません"と書いてあって
なんだそれ?どういうことだ?と昔は思っていたけれど
今は、自分を大切に扱うことの大事さに気づきました

自分を甘やかすわけではないけれど
自分にも、もちろん他人にもやさしく、丁寧に大切に毎日を生きてゆきたいと思うようになりました
支えてくれる家族や友達に、ちゃんとその都度きちんとありがとうを言いたい

でもやっぱり、がんばることは性格上やめられないので
前よりも速度をうまく調整しながら走っていきたいと思います



9年前、悩んで悩んで悩んで...決めたショップ名もロゴは今見てもほんとうに好きだし
自分で言うのもおかしいけれど、ロゴなんてほんと形がつぼで好きです笑

ショップ名どうしようかなー、うーん、ぐるぐると悩みながら
雨の日に近くの公民館までフランス語の辞書を見に出かけたことも、今でもよく覚えています
"これとこれとこれ、どれが1番いいと思う?"ってロゴの形に悩んで、みんなに多数決をとったノートの端も捨てられません
はじめて、みんなの前でショップ名を口に出した時のはずかしさも、忘れられません

何回もノートに書きまくって決めた綴りに形、そこに込めた想い
仕事ばっかりしてきたので、その生きがい、子供のような存在であった自分が作ったお店を置いてくるのは
正直涙が出るほど嫌だった

憧れだった仕事を辞めてしまうこと

自分の子供のようなお店を置いていくこと
これでいいんだろうか......と、頭が痛くなるほど何度も悩みました

でも、きちんと自分らしさを表現しながら、ずっとずっと続けて繋げていくことがしたかった
思い描くことが100%できない環境がやってくる可能性があるままでは、どうしても嫌だった

LuiiReとLumiiereって似てますよね

やっぱりそこに込める想いは変わらないし、好きなアルファベットも変えられませんでした


リセットされてすべて失くしてしまうように思うこともあったけど
たくさんの人のおかげで、そうじゃないと思わせてくれることのほうが多かったです

今までのことは、すべてこれからにも繋がっていくんだと
人も、仕事も、すべて
だから、失くすわけじゃないんだと

たくさんの想いを抱えて

また一歩新しいスタートをきって前に進みます

自分らしさがやっぱり大切だから、これから先もずっと同じ気持ちで表現していきたいから
今まで失くしたものは拾いにはいかないけれど、たくさん感謝を届けたいです

これまでのすべてにありがとう

またこうしてきちんとスタートできること幸せに思います


"バイヤーとしての私 part2"に続く